ここ何年か面接の最後に「質問はありますか」と聞くと高い確率で「就職までにやっておいた方がいいことはなんですか」と「活躍している社員の共通点はなんですか」という質問をする学生に遭遇する。やけに多いなとは思っていたが、WEB上に「就職意識が高い志望者という印象を与え、企業にウケがいい質問」として例が出ているのを見つけた。
そんな情報がネット上で多くの人間の目に触れてネタバレ状態なのだから、この質問はもはや質問ではなく、自分の印象をあげようとする「あざとい仕掛け」であり、質問した時点でマイナスな印象しか与えない。
そもそも、するどい質問で自分の印象を上げるのはかなりむずかしい。たまに「私は顧客対応力向上を目的に歩合制の販売のアルバイトをしており先月月間売上でアルバイト中トップになったのですが、このように能力開発でやるべきことはありますか?」みたいな質問そのものよりも自己アピールの方が長くて、もはや質問じゃないだろそれw、みたいな人を見かけることがあるが、嫌味な感じがして印象が良くない。
「いいところ突いてくるねぇ」という質問は概ね具体的なことを聞く質問だ。ほわ~んと聞いてはいけない。以前「残業はどれくらいありますか?」よりも「昨日は何時まで仕事をやっていましたか?」の方が鋭い、みたいなことを書いたが、質問は漠然としない方がよい。
「優秀な社員はどんな人ですか」よりも「どんなシーンで『できるな、こいつ』と感じましたか」の方が具体的だが、さらに「一緒に働きたいと思う人の名前とその理由をお聞かせください」の方がもっとシャープだ。ここまで具体的だと一般論で逃げることもできなければ嘘もつけない。もしかしたらその社員に会えたり話を聞く機会ができるかもしれない、という展開もありうる。
「会社への不満はなんですか?」などと聞いてもまともに返事が帰ってくることは無いと思うが「会社に足りないもを一つだけ上げてもらいますか?」なら本音が聞けるかもしれない。
って、あまり具体例を挙げてしまうとまたこれを真似てしまい、ぜんぜん気の利いた質問にならないので例はほどほどにしておくw
いずれにしろネットの情報はあくまでも参考にするだけで、まんまパクるのだけはやめておいた方がよいだろう。
Leave a Reply