就活における70/20/10の法則 スーツ編

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スーツが嫌でしょうがない、という就活生は多い。しかしスーツの着こなしは覚えておいて損はない。たとえスーツを普段は着用しない職業に就いたとしても、冠婚葬祭では袖を通すことになるのだから。

若いうち、それも学生のうちならスーツのぎこちなさは初々しさとして老人が孫を見るような微笑ましさで受け止めてもらえるからよいが、ある程度の年齢になってしまうとそのぎこちなさはカッコ悪さ、みっともなさに変貌する。サラリーマンという言葉がなんとなく格好悪い、なりたくはない存在として否定的に使われるのはひとえにスーツの着こなしがきちんと出来ない人が多いことにも原因がある。

こういうのはフランス料理のマナーと似て、若い頃にきちんと身につけておけば歳を重ね機会が増えることで洗練されていく一方で、知らないとココぞという時に恥をかく。知っておいて備えておいて損が無い知識だ。

さてスーツの着こなしだが、まずは知識から入るべし。それも就活参考書ではなく、一般のファッション雑誌でスーツを取り上げているような雑誌を見て、基準を自分の中に取り込むこと。ただし雑誌のモデルは身長もスタイルも顔つきも全く異なるから、そのまま真似をしようとしないこと。あくまでも美の基準を養うのが目的だ。

特にネクタイの結び目の形と大きさ、靴のデザインと全体のバランス、スーツの皺の入り方などをチェックする。

次に、街なか、駅、電車など、行き交う人の格好を観察する。自分の中に基準ができつつあれば、まともな格好をしている人なんて5%も居ないことが判る。サイズが合ってない、ネクタイとスーツが合ってない、靴が汚い、スーツもシャツもシワだらけ、カバンがヨレヨレなど、どこかぎこちないはずだ。

学生はあまりスーツを着る機会が無いかもしれないが、もし着る機会がちょっとでもあれば袖を通すこと。OBに会うとか、インターンシップに行くとか、ちょっとした時にスーツを着るチャンスがあるなら袖を通す。そして着たら自分を鏡で見つめる。全身が入る鏡が無ければタイマーで写真を撮るのも一つの方法だ。街なかで全身が映るガラスで入念に自分を見つめるのは変な人だと思われるのでおすすめはしないが、全くやらないよりはいいだろう。

スーツを着る機会が多くなると、それだけ周囲にフィードバックを貰うチャンスが多くなる。ネクタイがおかしい、ボタンの留め方がおかしいなど、着たところを誰かに見せなければアドバイスのもらいようが無い。親にフィードバックをもらうのもよいが、世代もファッションセンスも違うだろうから、先輩などに見てもらうのが良い。

さて最後に、就活生のスーツの着こなしでよくみる残念なことのトップ3は、1)スーツのポケットにあれこれものを入れる 2)白い靴下 3)ボタンの留め方がおかしい、の3つである。どうしておかしいのかは各自で調べてみることをおすすめする。