ボスキャリ必勝法2

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これまた留学生と話をしていてアカンと思うのが「両国の架け橋になりたい」という言葉だ。もしこれが親善大使とかボランティアというのなら理解する。両方の利益を考えることは大切だ。しかし企業や政府に所属する立場であれば自社の利益や自国の国益がまず優先される。

国際間でビジネスをやっていると、相手と互いの文化や商法などの違いから衝突することが多々ある。その時に「互いに歩み寄って」なんて甘っちょろいこと言っているとすぐに相手に飲み込まれてしまう。これは外交でも同じ。どれだけ自分たちに有利な条件を引き出せるのかで“しのぎ”を削る。陣取り合戦の様相は強い。

何のための留学なのか?自分を強くしたい、成長したい、そういう気持ちで留学したのではないのか。スポーツ選手がスポーツ留学して帰ってきて「架け橋になりたい」なんて言うか?留学はお金もかかれば生活面でも苦労しているはずだ。勉強も日本の大学よりは確実に厳しいだろう。そこまで労力かけて気づいたことが中高生のホームステイのような「両国のかけはし」だなんて、ナイーブすぎる。せめて「留学した分の費用を稼ぐような活躍をしたい」くらいは言ってもらいたい。

それが日本企業かもしれないし、はたまた外資系企業かも政府機関かもしれない。所属する組織のために留学で培った能力をどう役に立てるのか、または利益をもたらす人材なのか。そこのところを熱く語って欲しい。