アルマゲドン

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テクダイヤには映画好きは多い。

グローバル企業だから英語を使う社員は多い。英語を学習するプロセスで洋画は避けて通れないから好きになるのか、それとも映画好きが高じて英語が得意になるのかそこのところは定かではないが。

社内でも映画ネタで話が盛り上がることは多いが、採用面接で映画が趣味と聞けば突っ込みを入れるのは忘れない。しかし感動した映画に「アルマゲドン」を出されると椅子から転げ落ちそうになってしまう。感動した映画にアクション映画とかホラー映画を挙げてしまう神経はさすがにわからない。

おまけにアルマゲドンはNASAが選ぶ最もあり得ない映画の第二位の映画でもある。テクダイヤはまがりなりにもハイテク系の企業。実際にNASAから仕事も請け負ってる会社でもある。アルマゲドンは暇つぶしや笑いの種にはなりこそすれ、感動した映画に挙げればそれこそ笑いの種だ。

が、新卒学生の面接をやっていて何人かは居るんだな、アルマゲドンを挙げる学生が。もはやそのタイトルは面接の空間の温度を5度は下げる魔法の呪文だ。同じパターンで「海猿」を挙げた学生も居た。これは20秒間無言で動けなくなる呪文だった。

もちろん映画の趣味がいいから採用をするということは無い。肝心なのは趣味にどれだけ没頭し集中力を発揮しているのか、そしてそれを他人にどうわかりやすく説明できるか、を確認しているのだ。そこに情熱と論理性、周囲への働きかけ力が出る。自分の趣味は自分の趣味、他人に理解されなくてもいい、こっちの領域に入ってこないで欲しい、という趣味をやっている人は、会社の中でも同じような仕事をするものだ。

さて、100歩譲ってSF映画を出すのであれば、個人的に好きなSF映画「コンタクト」か「2001年宇宙の旅」くらいか。コンタクトはNASAが選ぶ「現実的な映画」の2位。見て損は無い。

なかなかお気に入りの「ゴッド・ファーザー」「ディア・ハンター」「タクシードライバー」あたりが出てくれないのが寂しいところだが、これはもはや学生とのジェネレーションギャップと思ってあきらめよう。