就活生はお客さんか?

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テクダイヤでも就活生に送る自動配信メールには「様」が名前のあとに付くような設定になっているが、学生を過度にお客さん扱いしないようにしている。しかし、マイナビやリクナビの他社の募集広告を見ていると、学生のことをお客さんとして扱う企業は多いようだ。

確かに会社に来て頂く、入社して頂くという意味で就活生はお客さんとしての側面を併せ持つ。だがそれは危険な思想でもある。選考に落ちたり、入社の可能性が無い学生はお客さんではないから扱いがぞんざいになりかねない。「どうせ客じゃないんだから」という理屈だ。

学校名で線引されあからさまに見下されたり、選考に落ちた途端にそれまで丁寧だった態度が急変したりなど、就活で嫌な思いをしている学生は多いと推測する。

通常のビジネスではお客さんは商品を購入してくれない場合でも将来的なポテンシャルカスタマーになり得るという考え方をする。しかし新卒採用はチャンスが一回限り。選考に漏れるとポテンシャルカスタマーではないから対応が雑になるという理屈なのだろうか。

テクダイヤでは就活生をあくまでも1人の人間、また先輩社会人から見た1人の後輩として接したいと考えている。たとえそれが自分の出身校の後輩でない、一般応募の学生でもだ。学生はお客さんという「利害関係」の存在する人間関係ではないのだ。

就活での出会いは「袖振り合うも多生の縁」。せっかく知り合ったのだから、たとえ入社にこぎつけなかったとしてもこれを機会に何かを学び、考え、役に立てて欲しいと思っている。だからこその毎回の社長の熱いスピーチであり、私の毎日のブログでもある。

就活生はお客じゃないのだ。