面接で必ず聞かれる「あなたはどんな仕事がしたいのですか?」という質問。
これ、ゆめゆめ真に受けてはいけない。
単純なようで壮大なひっかけ質問なのだ。
正確にはこれ「あなたはどんな仕事で能力を発揮できると思いますか」と聞いているのである。
これに対する答えは、
「自分は人をまとめて統率力を発揮しXXXを達成した経験があるので」とか
「忍耐力と持続力でXXXを最後までやり遂げた経験があるので」など、
自分の過去の経験を絡めて話をするのが理想の答え方だ。
まずい回答は、
「海外に行くのが好きなのでXXXがやりたい」とか
「人と話をするのが好きなので△△△がやりたい」など希望を答えてしまうパターン。
その次にNGな回答は、
「子供の頃からXXXに憧れていたので」とか
「先輩がその仕事をしていて興味を持ったので」と、自分の興味を答えてしまうもの。
実際のところ就活生の5割は希望を伝え、4割の人は興味について語る。
そりゃひっかけ質問だから仕方がない。
しかし冷静に考えて企業が「この学生は海外が好きだからたくさん海外出張行かせよう」とか言い出すだろうか?
経験もほとんど無いのに「この学生はクリエイターに興味があるみたいだからやってもらおう」なんていきなりやらせるか?
ありえないだろう。
確かに体育会のスーパースターや超優秀層の学生以外、一般的な学生は華々しい経験をもつ人は少ない。
しかし華々しくなくとも、地味でも戦力として活躍するための何らかしらの経験は誰にでもあるはずだ。
なのに引っ掛け問題にひっかかり、大事なポイントを見失って希望や興味を滔々とアピールしてしまう
学生が実に多い。もったいない話だ。
どんな仕事をやりたいか聞かれたら、
かならず「これなら自分はうまくやれる」という視点で答えるようにすべし。
そして「好きだからうまくやれる」なんて答えないように。
嫌いな仕事はうまく出来ないと答えるようなものだから。