お昼にインド料理を食べた。ナンがついたカレー。従業員は見たところ全員インド人。マトンカレーを食べたのだが、いわゆる普通のインド料理屋のカレーだっ た。これに比べるとやはりホーカーズの方がスパイスの香りも肉の旨味も上だと思う。日本人がやってるのにも関わらず、だ。
インド人がやってるから必ず美味いということもないだろう。フィリピンのセブでも日本人の素人がフィリピン人向けにレストランやってるという話もよく聞 く。ホーカーズの店主は元アイルランド大使館の料理人で天皇陛下に料理を作ったこともあるという凄腕の人だ。そんな一流の料理人が世界中の美味しいものを 食べ歩いた果てに作ったレストランだから、普通のインド人が作るよりもよっぽど美味いインドカレーを出すのは道理でもある。
最近なにかとテレビでみかける明治大学の教授、齊藤孝先生の本を何気に読んでいたら面白いことが書いてあった。「座右のゲーテ」の中で紹介されているゲーテの言葉だ。
趣味というものは、中級品ではなく、最も優秀なものに接することによってのみつられるからなのだ。だから、最高の作品しか君には見せない。君が、自分の趣味をちゃんと確立すれば、ほかのものを判定する尺度を持ったことになり、ほかのものを過大でなく、正当に評価するようになるだろう。
これは就活生に限らず実社会においても同じだが、相手が付き合うべき人物なのか判断するには、相手が本物を求める人間なのかどうかを見きわめればいい。
本が好きといいつつライトノベルとかエッセイしか読まない奴とか、漫画が好きと言っといて手塚治虫を読んだことが無いとか、マクドナルドが美味しいと言ってのけちゃうとか、音楽が趣味といいつつAKBしか聞かないとか、そういう人間にろくなのはいない。だからこそ好きな英語でアルマゲドンを挙げるのはご法度なのだ(笑)。
本物の味を知っていること、本物を知ろうと努力すること。そこが一流になれるかどうかの分かれ道だ。