リモートワーク

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テスラモーターズのイーロン・マスクが社員に向けて、リモートワークを認めないというメールを送ってちょっとした話題になっている。賛否両論ではあるが、どちらかというとリモートを認めないのは許さん!という意見の方が優勢か。

一部ではリモートワークにすると効率が上がるというデータもあるらしいが、ここで疑問。たくさんの大学生と話をするが、これまで授業やサークル活動でリモートを強いられてきた学生で「リモートワーク賛成!」という人は皆無。どうしてなのだろう?

と考えると、リモートの弱点がよく見えてくる。リモートには刺激、学び、成長という部分では圧倒的に不利なのだ。

脳みそも固くなって成長が見込めない年寄りや、全くの個人で仕事が完結する人にとってリモートワークは仕事に専念できるという理由でメリットがあるかもしれない。しかし伸びしろのある人は、仕事をしながら学んでいるのだ。

若手にとって先輩社員は先生でもある。やる気の溢れた「なんでも吸収してやろう」と意気込んでいる生徒に対し、教える側の社員が「リモートにしてください」なんて、若手はかわいそうでしかない。

もちろん私はリモートを完全否定するわけではない。海外と打ち合わせするには必然的にリモート会議は多いし、移動の経費や時間を考えるとメリットはある。が、これは致し方なくやるリモートであり、お金と時間に余裕があるのならきちんと出向いてやる方が良い。

お客さんにも「ぜひ来てください」って言われたい。なんなら製品やサービス抜きで、世間話でもいいから顔見せてよ、って言われるのがベスト。仕事でも、仕事じゃなくてもそこからいろんな発展が期待できる。「製品さえ売ってくれればお前の顔なんか見たくもない」は最悪中の最悪だ。

なので、ベテラン社員は若手に対し「直接会って教えて欲しい」「直にお話を聞かせてください」と言われる存在であるべきだし、若手も面倒くさがらずに教えを請い、どんどんと吸収するべきである。

リモートで立派な社会人に育てることも、また育つことも無理である。

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