素直さは何ものにも代えがたい才能

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この就活ブログの中で何度となく「素直さが大事」という話題をとりあげている。パンツを脱ぐ勇気という本を取り上げたのもそれ。しかしこの「素直」については注意が必要だ。

素直さがどうして大事なのかといえば、それが相手に安心感をもたらすからだ。

逆を考えるとわかりやすい。「素直でない」というのは、相手の言うことに従わない、額面通り受け取らないこと。質問しても質問で返す、答えをはぐらかす。指示や助言をしてもハイと言えない、言うことをきかない。偏見と先入観にとらわれ、言い訳に終止する。こういう言動が相手に不安、疑心を抱かせる。ひねくれた人と付き合うとこちらは全く落ち着かない。

恋愛においても「素直になれない」は常套句だが、普通の人は恥ずかしさや照れがあって当たり前で、相手に気持ちをストレートに伝えられない。これが相手をやきもきさせ、不安を与えてしまう。多くの人が抱える共通の悩みだからこそ歌やドラマの題材として取り上げられ共感を呼ぶのだろう。

就活で「素直さ」が重視されるのは、それが成果、成功を期待させるからだ。

間違いを指摘しても正面から向き合うのなら、次のチャンスでは修正してくることを期待させる。与えられた指示に対して疑いを持たずに全力でぶちあたり、指示通りにタスクをこなしてくれるだろう。素直さは伸びる人なら誰でも持つ共通点だ。

ただし、素直イコール正直ではない。

失敗談を並べ立て正直さをアピールしても、面接官は不安になるだけだ。悲惨な生い立ちを正直に打ち明けただけでは、明るい未来は想像しにくい。

と考えると素直さは、偏見や凝り固まりの無い、より良いものを取り入れていこうとする上昇志向の現れであり、ポジティブマインドの証である。

素を見せて正直さをアピールしても、それは素直さとは異なる。馬鹿であることとバカに成れるのとは違うのだ。