2040年

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昨日、ZOOMで採用面接を行った。感心したのはネット回線の滑らかさだ。こちらは都内港区のオフィスビルだから回線スピードが出るのは当たり前。びっくりしたのは相手の方だ。

面接のはじめから終わりまで、一度もフリーズするどころか音声が途切れることも、また画像が荒くなることもなく、非常にきれいな映像が来ていた。聞けば自宅の回線はIPv6で、趣味と家と仕事と3階層にLANを切り分けているのだとか。プログラマーという職種もあるが、さすがである。

とはいえ、今どきこの時代のこのコロナ禍という社会状況でインターネット環境を保持していないと死活問題だ。ネット回線が悪いから面接ができません、仕事に支障が出ます、では話にならないのだ。

などと思っていたらちょうど同じ昨日、敬愛する成毛眞さんが著書「2040年の未来予測」について語るネット番組があった。

成毛さんが、海外のタレントはネットやテクノロジーに敏感でうまく利用して活動している一方で、日本の大手事務所のタレントはテクノロジーに疎くSNSやYoutubeにも後ろ向きで、すでに終わっている、という話をしていた。

例えば、あなたが採用試験を受けようとしている会社はどうだろう?ホームページがありません、社長はスマホの使い方を知りません、社員は誰一人SNSをやっている気配がない、などという会社に行きたいと思うだろうか?そんな会社がこれからの10年20年を生き抜けるとは到底思えない。

おじさん世代の私でも、周囲にはスマホやパソコンがよくわからない、SNSやったことありません、ネットフリックスって何?、Kindleよりもやっぱり紙だよね、と紙の本と新聞とテレビにだけ頼る人が少なくない。あと20年も経つと、そういう人たちは社会どころか友人知人家族からも切り離されてしまうことは容易に想像がつく。

コロナによって合同説明会という手法が物理的に難しくなっている。だからといって合同説明会が無いからいい会社に巡り会えない、なんて考える必要はない。むしろ、ネットに弱いから合同説明会に頼るという「テクノロジー弱者の企業」が淘汰されるから良いことかもしれない。

そういう視点で会社選びをするのが、このコロナ禍での就活のコツだと思う。