仕事は楽しくなくても楽し「そう」にやる

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最近はコロナの問題で人と食事をする機会がめっきり減ってしまったが、一緒に行くなら美味しそうに食べる人と行きたい。自分のお気に入りのお店に連れて行ってファミレスと同じ反応されるんじゃかなわん。あぁ、後輩社員でかつてそういうのが居た。せっかくこちらが何かうまいもんごちそうしてあげようというのに「俺、味わかんないっすからどこでもいいです」といって、当てずっぽうに指差した居酒屋に入ろうとしたヤツが。

さて、仕事は好きなことじゃなくてもいい、というのは持論で何度か触れてきた話題だが、面白そうにやる必要はある。つまらなさそうに仕事をやると絶対にいい結果は産まない。

仕事は一人では完遂しない。個人で働いたとしても顧客が居て、仕入先が居て、やっと事業が成立する。つまんなそうに仕事をしているヤツに仕事を頼みたくもないし、いい材料を卸そうという気にもなれない。

これが会社という組織になるとチームメイトが居る。つまらなさそうに仕事をやるやつに快く協力する人は居ない。

どんなに望まない仕事でも、チームとして成果を出すためには面白そうに、または楽しそうに、もしくは「イキイキ」と仕事をすることが必要だ。面白そうに取り組むと、自然と人が集まってくる。野次馬ではない。野次馬は手を出さないが、面白そうに仕事をする人に集まる人は、自分も輪に加わろうとする。こうやって協力者が増え、一人で実現できないことが可能になる。

社会人1年目、2年目というのは仕事の全体像が見えず、慣れない仕事を任され、面白さがわからない時期だ。この時にクソつまらなさそうに仕事をしてしまうと先輩や上司は次の段階の「面白そうな」仕事を任せようという気にはなれないから特に注意が必要だ。

さて、冒頭の味音痴な後輩の話に戻る。

あまりに感動が薄いことにカチンと来て、私が好きなクラフトビールのお店に連れていき、思いっきりホップの効いたIPAを飲ませた。どうせ能書きなんかわからないだろうから、事前の説明は一切無し。しかし出されたビールを飲んで一言。

「な、なんですかこれ!めっちゃくちゃいい香りして美味いですよ!」

その言葉を聞いて、また今度連れてきてもいいかな、と少しだけ思った。