就活で迷っているあなたへ

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最近、これから就活を始めるという大学生の相談に乗った。何をどう始めたらいいのか分からないのだという。これ、毎年耳にする話だから、多くの若者が思うところなのだろう。私の時代でもそうだったと思う。

 

あのころは就職情報はサイトではなく紙媒体だったが、就職する気が無い学生にとって紙めくってもピンとこない。

 

就職情報サイトも「何かやりたいことがわかっている人」を前提にしている。いきたい会社がある、もしくは会社名はわからなくてもやりたい職種がはっきりしていなければ、就職情報サイトのどこをクリックして先に進めばいいのかわからない。

 

旅行会社のサイトだって旅行に行きたい人用に作られてるから旅行に興味のない人には意味不明に見えるだろうし、熱帯魚を買うつもりも無い人がいきなりブルーグラスグッピーかアフリカンシクリッドが選べって言われても、ほとんど読めないアラビア語が並んでいるのと変わりない。

 

就職なんていろんな形があってしかるべきだと思う。やる気がもりもりの意識高い系も居れば、覚悟が定まってなくてどうしたらよいかわからない学生だって居る。就職意識の高い学生が仕事をやらせてホントに優秀か、というとそうでもなかったりすることはよくある話。

 

芸能界でいうとタモリがそうだ。子供の頃から芸能人を夢見てオーディション受けたり賞を取ったり、まっしぐらに突き進んだというのではなく、ひたすら周囲の期待に答えようとして全力を尽くすことが成功につながっている。

 

ただ一つわかっていることは、勤労は国民の義務だ。お金を稼ぐかどうかは別として勤労の義務からは逃れられない。ボランティアでもいい、給料が安くてもいい。無償で実家の手伝いをしてもいいし、健康に不安があって限定的にしか働けなくても構わない。それでも働いて社会の一端を担うことは自分にも周囲にも必要なことだ。

 

就活を気合を入れて猛烈にやらなくてはいけないなんてことはない。自分の出来ることを探す。自分が頑張れる会社を探す。いきいきと働ける仕事を探す。

 

就職情報サイトやマスコミやらネットの「煽り」に振り回されず、等身大で就職を考えることも大事だと思う。