取引先の人材採用系企業から「理系学生を集めたイベントがあるので参加しませんか」という話が舞い込んで、ちょっと考えた。はたしてテクダイヤがほしい人がそこに集まるんだろうか?
テクダイヤが欲しい人材というのは変な言い方をすれば「らしくない人」。理系なのにオタク臭のしないバランス感覚の優れた人。文系なのに数字や化学式を厭わない人。留学経験が無いのに外国語が堪能な人。海外で生活していたのにやたら日本文化や歴史に強い人。外国人なのに破綻のない美しい日本語を話す人。体育会でスポーツ推薦入学なのにすごく勉強していて基礎学力がしっかりしている人。こちらの予想を裏切る「らしくない人」がテクダイヤが欲しい人だ。
らしくない人には殻を破る力がある。自分はこういう人だと自ら固定観念で能力の限界を決めてしまっていては、成長の余地は無い。
どんな会社に入ろうとも、学校で勉強したこと・経験したことで仕事のすべてを網羅することはない。一つの製品、一つのサービス、それらは様々な学問の組み合わせからできている。自分は化学の専門家ですとか、自分は心理学の出身ですといっても、かならず別の分野の勉強が必要になる。化学以外のことはやりたくありません、などと言っていたら話にならないのだ。
留学生なんだから外国語ができて当たり前、体育会なんだから運動できてあたり前、理系学生なんだから科学に強くてあたりまえ。自分のベースは確立しつつもプラスアルファで自分の能力の境界を拡張できる、そんな「らしくない人」をテクダイヤは採用したい。
ちなみに、英文科で”To be, or not to be”を知らんとか、理系でE=mc^2が何の意味なのかわからん人は、頼むからうちの会社に来ないでくれ(笑)。