就活における70/20/10の法則 履歴書編

70/20/10の法則のところでも触れたが、何事にも上達するためには勉強して、試して、そしてアドバイスをもらうことが必要だ。就職にまつわる履歴書、エントリーシート、スーツの着方、面接のやり方などもその例外ではない。

まず「そんなことわかりきってるよ」と思っても、就活の参考書とかネットで履歴書の書き方の基本は見ておくこと。いろんなところに書かれているにも関わらず、結構優秀な学生でも未だに青い万年筆で記入したり、修正液や修正テープを使った履歴書は毎年見かけるものだ。

アルバイトをする時に履歴書を書いたことがあるから大丈夫、と思っている人でも念のため、いま一度履歴書の書き方はチェックしておいたほうがよいだろう。アルバイト先に出す履歴書と就職先に出す履歴書では、求められていることも違えば、応募数だって違う。

書いた履歴書は必ず他人に見てもらうこと。できれば社会人に見てもらう方がいい。友人に見てもらっても内容の精査には限界がある。採用する側の目線で必要な情報が書かれていなければならないのだが、なかなか学生でそういう立場の人は少ない。また書く方の思い入れが強すぎて就職として必要のない情報を書いてしまったり、またその逆のパターンもあり得る。就活の当事者の学生同士ではなかなか気づけないものだ。

そして、何度も書くことを厭わないこと。直筆で書く必要があるならなおさらのことだ。苦手なことでも回数を重ねれば苦手意識は薄れる。最初の一枚はものすごく時間がかかるかもしれないが、慣れれば時間もストレスもかからずに書けるようになる。苦手意識が残った、自信のないまま書いた履歴書で就活を切り抜けるのは、勉強不足の科目を残して受験をするくらい心もとない。

提出先が手書きでなくともOKな場合でも、作っては見てもらい作っては見てもらい、と推敲する必要がある。ワープロで作った履歴書は見た目は綺麗だけど中身はスカスカ、というのはよくある。しかもワープロのフォントは手書きに比べて情熱も気持ちも伝わりにくい。どうせラブレターをもらうなら手書きの方がいい、というのは万人が賛成してくれる意見だろう。手書きが禁止されていないのなら、ライバル達がワープロ印刷で出すことを見越して手書きにした方が差別化できて良いかもしれない。

さぁ、まずは書いてみよう。まずはそこから始まる。