すべては「出会い」から始まる

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テクダイヤがオーストラリアでウニを獲って日本に輸入していた、という話は以前に書いているが、これは偶然知り合った人から漁業権を譲り受けたことに端を発している。オーストラリアで仕事がしたかったから始めたのでもなければ、異業種に進出したかったからでもない。

 

まだ会社がダイヤモンドしか手がけていなかった時代、営業先の半導体工場のエンジニアから「テクダイヤさんならこういう製品も出来るんじゃないの」と提案を受け、精密金属加工製品が始まった。

光半導体の受託加工なんていう難しいサービスも、やはりお客さんから「フィリピンに工場があって優秀な従業員が居るならこんなこともできるんじゃない?」と依頼されたことから始まっている。

現在主力製品のコンデンサーは、それを作るために技術者を招き入れたのではなく、面白そうな人に出会い、仲間に引き入れたら結果的にコンデンサーが出来上がった、という話は前回触れた。

本当は中国に工場をつくるはずだったのに、たまたま訪れた先のフィリピンのゴルフ場で知り合った人と仲良くなり、それが縁でセブ工場が出来上がった。

 

ビジネスは「出会い」から始まる。いい製品があれば勝手に売上が立つとか、良い事業計画があればそれだけで上手くいくなんてことは絶対にない。どんなにいい製品でも、どんなに立派な事業計画でも、かかわる人間が駄目ならすべてが台無しになる。製品を作るのも売るのも、事業計画を推進するのも、そして良い仕事を紹介してくれるのもやっぱり「人」だ。

 

だからテクダイヤは「出会い」を大切に考え、人を中心に物事を考える。人が製品に合わせるのではなく、製品や事業そのものを「人」に合わせていく。面白い人が会社に居て、その人に仕事を任せればきっと面白いビジネスが展開できる。テクダイヤの事業が多岐に渡っているのはそういう理由からだし、今や外国人社員が2割近くにもなる本社社員の多様さも、やはり同じ考え方によるものなのだ。

 

そして今現在もまた、未来の新しい事業や製品を作るであろう面白い人たちとの出会いを求め、採用活動を行っている。