サバイバル

北海道で、両親から山に置き去りにされた小学生が1週間ぶりに見つかる、というニュースがあった。無事でなにより。ネットではこの少年のサバイバル能力がすごい、という意見が多数見られた。

サバイバル、という言葉がいつ日本に定着したかといえば、ゴルゴ13で有名な「さいとう・たかを」の漫画「サバイバル」だと思う。そのあらすじをwikiからコピペして紹介する。

洞窟を探検していた鈴木サトルとその友人たちは、突然の大地震に襲われる。サトルだけは何とか洞窟から抜け出し助かったが、しかし、外は信じられない光景であった。
陸続きだったはずの土地は、殆どが大地震により水没し、周りを全て海に囲まれた島になっていた。一緒に行動をしていた友人達はもちろん、周りには人が1人 も居ない。ただ独り取り残されてしまったサトルは、生き延びるために様々な知識や技術を身につけ、やがて海を越えて変わり果てた世界へ旅立つ。そして、行方不明の家族を探す長い旅が始まった。

1976年~78年までの連載だから40年前の漫画、ということになる。この漫画が後世の漫画に与えた影響は大きく、設定のよく似た作品が定期的に発生している。おそらく今読んでも全然古さを感じさせないはずだから、もし機会があれば是非読んで欲しい。

ところで過酷な環境で生き抜いていくサバイバル精神はテクダイヤでは重視される能力だろう。単にピンチを切り抜ける能力と言ってしまえば他の企業や組織でも求められるのだが、サバイバルという言葉を使うとニュアンスはかなり異なる。ここで言うサバイバル能力とは、組織の名前や肩書に頼らず、いつでもどこでもやっていける自立の能力を指す。

仕事をする相手が顧客でも取引先でも、エンジニアでもセールスマンでも、若い女性でもベテランのオジサンでも、シリコンバレーでも発展途上国でも、停電で電気が止まっても飛行機が飛ばなくても、道具が足りなくても言葉が通じなくても、いかなる状況でも泣き言を言わずに切り抜ける力。そんな強い力が欲しい。

だだし、サバイバル度が高いからといって世捨て人になってはいけない。1人で生きていく知恵や力は孤独で生きていくためのものではなく、しっかりと他人を支えるための力として使わなければいけない。