100万回生きたねこ

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100万回生きたねこ
100万回生きたねこ

この「100万回生きたねこ」はその大昔、私が予備校に通っていた時代に代々木ゼミナールの英語講師、芦川進一先生が教えてくれた本、というか絵本だ。

芦川先生は授業をいきなり始めるのではなくオープニングトークが長く、生徒が机の上に置いておく とそれをネタにして授業が始まるのが常だった。肝心の英語の授業の中身ことはすっかり忘れてしまっているのに、なぜかこの本を紹介したときのことは未だに覚えている。

内容は題名のまんま死んでは生まれ変わり、別の人生(猫生?)を生きる猫の話。短いストーリーではあるがドラマティックで映画チックなファンタジーだ。伊達に200万部も売れた絵本ではない。

生まれ変わりではないが「やり直し」という意味では社長が学生と面接するときもかなりの確率で「その失敗の時にタイムスリップしたら、どうやりなおしたい?」と質問する。

社長が大好きな映画の一つが「バタフライエフェクト」。タイムスリップして過去に戻り自分の失敗を取り戻そうとする内容だ。しかしひとつ直すと別の部分にほころびが出て「現在」が狂ってしまう。名作「バック・トゥー・ザ・フューチャー」を例に上げるまでもなく、この手の「過去のやり直し」を取り上げた映画は数多い。先日海外出張した折に見た「プロジェクト・アルマナック」もタイムスリップで過去をやり直す内容だった。

テクダイヤでは失敗は悪ではない。しかしその失敗から学習し同じミスを起こさないことが前提となる。失敗を他人のせいや環境のせいにせず、もし同じ状況に陥ったらどう対策するのか。我々現実の世界ではタイムスリップしたり生まれ変わることは出来ないが、答えは用意しておくべきだ。

さて締めくくりに、最近私が通い始めたスポーツジムの壁に貼られた、あるボディビルダーの言葉を紹介したい。

「生まれ変わるなら生きているうちに」