青い鳥

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今朝の新聞で就活選考スタートが8月になったことの影響に関する記事が出ていた。選考時期が遅くなったにも関わらず内定式は相変わらず10月だから、時間が無いまま慌ただしく内定を出した企業や、また売り手市場で簡単に内定が取れてしまう学生など、双方ともに十分な時間をかけずに決めてしまっているような印象を受ける。安易に選ぶと早期退職が多くなるのは企業側も学生側も同じだろう。いわゆる「こんなはずじゃなかった」というやつだ。

テクダイヤでも新卒採用を始めたばかりの頃、入社後1ヶ月で早期退職をした者が居た。希望の配属につけなかったから、というのがその理由。後で周囲に聞くとその学生はある外国語を活かした別の企業に行きたかったらしい。そこをきちんと選考で見抜けなかったことの責任や会社を好きになってもらう努力が足りなかった部分は会社として大いに反省すべき点だと思う。

 

一方で社員の立場として考えてみると「自分の本当の居場所は別のところかもしれない」と思い続けて就業するのは退職のリスクが非常にある。目の前の仕事に集中できないからだ。

今よりももっといいところがある、と思い込んで環境だけ変え続けるのはまるでチルチルミチルの青い鳥探し。幸せなんて意外にどんなところにでも転がっている。ただしどんなことでものめり込んで苦しい思いをしないと本当の面白さは理解できない。富士山は5合目より頂上の方が、近所の散歩よりもフルマラソン完走の方が、添乗員付きの観光よりも自転車アメリカ横断の方が感動は大きい。

自分が望んでいなかったことでものめり込んで集中すれば、面白いことにかならず巡り会える。もともと自分がやりたかったことでも中途半端に手を付けるだけでは真の面白さに到達できない。当たり前のようなことだが内定先が第一志望ではないことにくよくよして引きずっているとキャリア形成に大きく影響を及ぼすのだ。

楽天的に考えることは幸せをつかむ大事な要素である。