ISO

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ぎょうざの満州というチェーン店がある。埼玉が本拠地なので埼玉近辺に多いお店だ。餃子がメインではあるがラーメンや中華系の定食もある。

最初に食べた時には、いわゆる安いだけのどうでもいい系のラーメン屋なのかと思っていたのだが、伝票の裏がお客様アンケートになっていることにふと気がついた。「あれ?ここってISO持ってるの?」。

ISOとは国際標準化機構(International Organization for Standardization)の略。国際的な規格を決める機関のことだ。この国際機関は様々な工業規格を決めている。例えばネジの規格。各国で勝手にネジの大きさやピッチ(ギザギザの間隔)を決めてしまってはとても都合が悪い。だからISOが規格を決めている。

有名なISO規格といえば写真フィルムの感度。いわゆるISO400とかISO3200など、フィルムカメラがほとんど絶滅してしまった現在でもデジカメのセンサー感度はISOの規格を使っている。

ISOには実にいろんな規格があるのだけれど、その中に品質を保つための規格というのがある。それがISO9001だ。この中で、品質を保つためにはどんなことを会社はやらなければいけないのか細かく定められている。品質をチェックする部署があるかどうか、その部署がきちんと検査しているかどうか、書類を残しているかどうか等々、やたらと細かい。うるさいほど細かい。

この規格がきちんと守られているかどうか審査を受け合格すると、認証がもらえるという仕組みになっている。認証を受けた企業はそのロゴをホームページや名刺、ポスターなどに使用できるので一目瞭然だ。

ぎょうざの満州がISO9001を持っていることに気づいたのはお客様アンケートだ。ISOの規格の中に「品質向上のため顧客から意見を聞く仕組みがあるかどうか?」というのがちゃんとあるのである。

なので、ぎょうざの満州のホームページを見ると国産の材料で、徹底した品質管理の元で工場が運営されていることが分かる。先日クリーンルームの話でも触れたが、ぎょうざの満州ではクリーンスーツ着用で製造をしていることが見て取れる。

フィリピンに居る頃にはどうしても餃子が食べたくなって皮から作るほどであったのだが、自宅のすぐ近くにぎょうざの満州があるおかげで全く作らなくなってしまった。12個(2人前)で300円そこそこなのだから、皮と肉と野菜買ってたらその値段では収まらない。しかもISO9001取得の国内工場で国産材料を使っているのだから安心でもある。なによりうまいのだから言うことなしだ。

テクダイヤでは生産工場であるフィリピンがこのISO9001を取得している。日本国内は開発拠点ということもあり、環境ISOと言われる環境保全のためのISO14001という規格で認証を受けており、品質の規格についてはテクダイヤ独自のシステムで運用されている。

ちなみに私はぎょうざの満洲の関係者でも回し者でもないことを最後に付け加えておく。