天使のくれた時間

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今日は趣を変えて映画の紹介。「天使のくれた時間」だ。一昨日BS放送でテレビ放映されていた。私のお気に入りの作品でDVDも持っており何度も繰り返して見たくなる映画だ。ちょいと調べてみるとYahooのレビューではやたら評判が良い。

ニコラス・ケイジ扮する成功し優雅な生活を送るビジネスマンがある日目覚めると、かつて結婚を約束しておきながら捨ててしまた恋人と結婚し子供が二人居る別のパラレルワールドの中に放り込まれていた...というお話。

原題はThe Family Man。直訳すれば家庭人、ってところか。現実の世界では金の亡者で結婚する気などサラサラ無い冷徹な会社人間が徐々に家庭人になっていく過程が面白い。そしてちょっとひねった結末で、ありきたりな展開でないところがこの監督ブレット・ラトナーらしいところ。(同じ 監督のSF映画、「スカイライン」もSF宇宙人モノとしては斬新な展開だった)

今の自分の人生を決めたターニングポイントはどのような出来事だったのか。そこでどういう決断をしたのか。今の生活に満足している、または後悔していないと言い切れるのか?この映画の中では天使が投げかけた問いが発端となり、主人公ジャックは「別の人生」に否応なく巻き込まれる形で「気付き」を得ていく。

実はテクダイヤでは面接のなかでは、新卒・中途を問わず高い確率で「あの時に戻ったらどういう選択を取りますか?」という質問をする。「気付き」があるかどうかが知りたいのだ。

私はテクダイヤの前に勤めていた会社を辞める時、その会社への就職を世話してくれた人にこう言われたのをずっと覚えている。

「お前が辞めるという決断をもうしているのであれば、今更そのことについてとやかくは言わない。しかしどうして辞めなければいけなかったのか、その理由をきちんと自分で理解していなければまた同じことを繰り返すだけだ」

変な会社に勤めてしまった、運が悪いだけだ、と結論づけてしまうと、また変な会社に入ると「運が悪かった」と辞めざるを得ない。周囲に恵まれない、と嘆くだけで周囲を変える働きかけが足りないことに気づかなければ、ずっと環境のせいにして事態は好転しない。そもそも変な会社を選ぶその安易な会社選びに「気付き」と反省が無ければ、ずっと悪い会社を選び続けることになる。

映画は掛け値なしで面白いので未見の人はレンタルショップで借りて是非見て欲しい。