プロとは何か?

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本日のお題は「プロとは何か?」だ。

かつて東京ドームの遊園地でコースターからの転落死亡事故が起きたときのこと。テレビのニュース番組でコメンテーターが「お金をとってやっていることなんだから、きちんとやらないと」みたいなことを言っていてズッコケそうになった。オイオイ、お金取ってなかったら事故が起きてもいいのか?しょうがない?んなアホな。

よく「プロとは何か?」という議論がある。プロとはアマチュアの反対語であり、お金を貰う・貰わないが違うからプロとはお金を貰うことだ、という結論に至ることが多い。

しかし日本では、プロという言葉には「高い完成度」「高い職業意識」「プライド」「品質の安定性」など様々な意味を包括している。単純にお金をもらって生計を立てて居ることを指す言葉ではない。

アルバイトはお金を貰っているがプロとは言えまい。中にはアルバイトでも正社員より真面目に働く例外もあれど、基本的にアルバイトはどんなに時給が高かろうがそのうち辞めることが前提。いつでも辞められる=いつでも逃げられるだからプロにはなれない。

逆に、職業によってはもすごく少ないお金で、時にはお金なんか度外視して責任をまっとうする人が居る。これこそプロの意地とプライドだ。自衛隊の爆発処理班や要人警護のSPの危険手当は低い。消防士も公務員で収入が安定しているとはいえ高額所得者とはいえないだろう。しかし彼らは自分の責任をまっとうし、時にそのために命をかける。NPO法人だってそうだ。文字通りNon Profitで利益は無いが、彼らの活動が中途半端といえば、そんなことはないだろう。

結局、プロを表現するのにお金は必要が無いし、経済原理でプロは説明出来ない。お金をたくさん貰う人がプロ意識が高く、お金を少ししか貰わない人はプロ意識が低い、なんてことは全くないのだ。そう、プロを説明するにふさわしい言葉は「責任」だ。

社会人になるというのはプロになるということ。アルバイトとは違い自分の役割(責任)を担う。目先の、時間単位のお金の為に働くのではなく、自分の存在意義をかけた責任のために働く。それがプロだ。

就活生諸君、志の高いプロを目指せ。