20年後に備えよ

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現在個人面接が進行中。その中で「学生のうちにやっておくべきことは」という話になることが多い。何度か繰り返している話だが、今一度再確認しておくと、 筆頭にあげられるのは英語だと思う。しかしこの英語をやっておくべきというアドバイスはテクダイヤで仕事をする上でのアドバイスではなく、社会人としての 助言でもある。

英語を今のうちにやっておいた方が良い理由の一つが、サラリーマンになると時間的、精神的余裕が無くなる、という点。社会人としてこれまでとは違う世界に 入るわけで、ストレス度は高い。日々の仕事に疲れ、会社が終わった後、または土日に勉強なんて無理だと思ったほうがいい。ただでさえ会社の仕事に直接関係 のある勉強をさせられる業種もある。ファイナンシャルプランナーだ、宅建だとやらされる。その上で語学はキツイ。学生で忙しいといっても社会人に比べれば まだまだ余裕がある。だから今のうちなのだ。

2点目の理由は将来に備えるため。今志望している会社や職種で英語のニーズがそれほど高くないとしても、それは現時点での話。会社の方針が変わった、または転職せざるを得ないとなったときにどうするのか?そこまで保険をかけておく必要がある。

私が学生の頃、バブルが弾けた当初には、日本の経済はそのうち持ち直す、という意見が大半だった。まさかそこから20年もの「失われた時代」が来るとは誰も予想していなかった。今後の20年がどうなるか、非常に予測は難しい。

分かっていることは少子化で人口が減り、マーケットが萎むこと。IT技術、ロボット技術が更に進化して、労働市場が3Kと高度なホワイトカラーに二極する こと、などか。いずれにしろマーケットであれ労働力であれ、海外に依存することは明白である。高度な仕事に従事できないのであれば3Kの仕事に従くしかな い。

その点で日本の状況はシンガポールに似ているのではないか、とかんがえる人は多い。シンガポールの若者で英語の出来ない人はいない、と言っても過言ではない。国が小さいのに国際化が進んでいる香港も同じだ。

海外の同年代の若者と話をする機会があると、英語が出来ないという格好悪さに大いに気づくことだろう。そう、英語が出来ないことは補助輪がついた自転車に乗っているのと同じ。その格好悪さに30歳で気づいても遅いのだ。